うちのサロンでは、
両店とも役職者が店長しかいません。
それは、もともと、僕自身が、
縦の組織より、横と斜めの組織作りを大切にしているからです。
縦の組織とは、
- 店長
- 副店長
- チーフ
- スタイリストリーダー
など、
階級がどんどん上がっていくイメージです。
もちろん、これがダメなわけではなく、
むしろ、組織においては、とても重要な仕組みなのですが、
僕はただ一つ。
高いポジションにいくにつれて、
『発言の影響力』が高まってしまう。
というのが、一番の懸念していることでした。
平等に発言の影響力があるからこそ、一つひとつの内容がしっかりと議論をできる。
役職が多く、また階級で分かれてしまうと、
一番、上の役職が、一番効力のある発言を出す雰囲気が生まれてしまいます。
また、上の役職の人ほど、『正しい意見なんだ。』と誤解を招いてしまうこともあります。
なので、出来る限り、
スタッフ同士がフラットな関係性であること
を、大切にしています。
店長の本来の役割とは。
僕は、大きく分けて、2つだと思っています。
- 売上にこだわり、目標を出し、達成させる環境を実現する
- スタッフの声を吸い上げ、人と人との間に流れる、サロンの空気を良くするよう努める
1. 売上を意識するが為に、陥ってしまう落とし穴 (店長の仕事)
ここで、僕がとても大切にしていることの一つですが、
オーナー・店長までが売上を数字で理解し、
現場のスタッフには、数字ではなく、
『何をどう行動するか』に、言葉を替えて伝える。
美容師の仕事を数字のみで、考えてしまうと、
本来の美容師の目的を忘れてしまいます。
大切なのは、現場のスタッフがいかに、目の前のお客様に集中できるか。
であり、
店長の仕事は、あくまで、サポート役となります。
数字をそのまま数字で伝えるのは、とても簡単ですが、
求める数字を『具体的な行動』に変換して、
伝えられる店長は、
特に素晴らしいと思います。
それも全て、
数字を本人がしっかりと理解できているからでもあり、
結果、店長になると、数字を理解し、言葉に変換できる能力が身につきます。
これだけでも、とても貴重な経験値となることは、明らかだと思います。
是非とも、唯一の店長という役職を負担と思わず、
大きな成長への経験だと感じてもらえたら、何よりです。