朝、起きたら寝坊していた。
急いでサロンに向かった。申し訳ない気持ちがあるけど、
行動に上手く表せられない。
早口で、それも寝坊で気分も最悪、トーンは低めで
『おはようございます。遅れてすみません。』
とにかく、その場、その雰囲気が嫌だから、急いで、ほとんどのスタッフに流れ作業でそう伝えた。
これは、客観的に見れば、
遅れたスタッフの姿勢(一緒に働くメンバーとの向き合い方)に問題がある。
だけど、この雰囲気を作ってしまったのは、紛れもなく、そこにいるメンバー全員だと思う。
些細なことで、歪みが生じる。
先程の寝坊したスタッフの対応は、側から見れば、間違っている、ようにも感じますが、
一般的な正解は、
- 一人ひとりに誠意を持って、
- 寝坊して遅れてしまった事実と、
- 申し訳ないと感じる思いを姿勢(行動)で伝えること。
なのかもしれません。
ですが、この、ほんの些細な双方の違和感が、
結果、大きな歪みに変わることは多いにあると感じています。
小さな問題のひとつひとつに本当に対応できるのか?
例えば、
『遅刻した際の謝り方は、これが正解だよ。』
と伝えたところで、本質は変わらず、
問題は、冒頭の様な、小さな問題が起こった後の
『注意』または『指摘』の仕方
だと思います。
要するに、そこにいたメンバーがその小さな問題を
的確に、冷静に、『事実だけ』を注意・指摘できたのか?
というところだと思います。
もし、仮に、そこにいたメンバーが誰も、
嫌われることや、衝突することを恐れて、
何も注意出来なければ、
その様な環境を作っているのは、遅刻したメンバーだけでなく、
その場にいたメンバーも同じ。と、僕は考えているのです。
6つのルール
僕が、スタッフみんなに日々伝えている大切な6つのルールがあります。
- お客様・スタッフ・会社の悪口や批判は、言わないこと。
- サロンワークでの注意に関しては、怒りの感情は入れず、『事実』だけを伝え、言葉の最後を丁寧に伝え終えること。
- 注意を受けたスタッフは、相手の目を見て、その注意された事実を、まずは、受け止めること。
- 注意を受け止めたら、事実を復唱し、『申し訳ございませんでした。ご指摘ありがとうございます。』で終わること。
- 朝、スタッフの目を見て、相手を思いやるトーンで挨拶をすること。
- 『ありがとう』を1日の中で多く伝えるよう、意識すること。
この6つのルールは、ある意味、全ての小さな問題のセンターピンのルールだと感じています。
注意を、事実だけ捉えて、しっかりと伝えられる人がいる。
その注意をしっかり受け止めて、感謝の気持ちで応えられる人がいる。
小さな問題をそういった対話で
ひとつひとつクリアできる関係性を築いていける環境であることが、
とても大切なことだと思います。
遅刻した場合、謝り方が上手でない。という問題が生じるならば、
適切な注意を行える様に努力する。
そういう積み重ねで、本当のチームワークを築いていけるのだと感じています。