1〜2年前までは、
他より『発信』し、より多くのサロンの中から、
また、たくさんの美容師の中から自分をいかに選んでもらえるか。
つまり、『自分をいかに売り出すか?』という
営業力が必要でした。
その為に、【 サロン×個人 】の発信力が相乗効果となる様に、
そこを一番大切にすべきだと、考えていました。
melt / emis では、その営業力に関しては、かなり早い段階から、学んでもらう取り組みを行っています。
ですが、そればかりを追うために、
なんとなく、ウケの良い(反応の良い)方向を見つけ、
いかに近道をしようと思う人。
また、客観的に自分を見て、発信する営業力を見出せない人もいることがわかりました。
自分だけしか、打ち出せない強みを知ること。
僕は最近は、これがやっぱり一番なのかなぁと、考えています。
表向きだけ良い、営業力(発信方法)より、
それぞれスタッフが自分だからこそ、
打ち出せる強みを開花させることが
何より重要だと思っています。
強みを見つけるには、他者を見て、自分も見直す。
強みを見つけるのは、
実際には、そんな簡単にはいかないことも多く、
悩んでしまうスタッフも多いですが、
まずは、他の人より、興味のある分野、
学んでいてワクワクする分野を見つけ、
より、深く探求していくことが大切です。
『サロン × 個人』は、相乗効果でなければならない。
ここでとても重要なのは、
サロンが発信する方向性と、
個人が発信する方向性が、
同じ方向性であるということです。
せっかく、サロンに属しているのであれば、
そのサロンの特色をうまく使って、
自分をアピールすれば、より魅力的な強みとなるはずです。
強みをより、強固なものにするには、まずは、『技術の向上』が第一優先であること。
僕が一番に伝えたかったのは、
営業力が長けていても、実際のスキルが追いついていなければ、
全く意味のないということです。
この仕事は、お客様に支持されてこそ、
初めて美容師の仕事が継続して出来るわけでもあり、
最初の入口のみを広げても、出口が空いてしまっては、
何のために、そこまで入口を広げる努力をしたのかが、わかりません。
melt/emisでは、営業力を高める取り組みを日々、伝えていってはいますが、
そこを重視し過ぎるあまり、
本来の技術が下がらないように、
営業力は、しっかりと意識しつつも、
技術の習得、鍛錬にもっと磨きを入れて、
技術の比重を増やしていけば、
営業力に頼らない美容師でいられるのかなぁとも思います。
強みのない美容師より、強みが明確な美容師の方がきっと良いはずです。
近道を探さず、ベースとなる、美容師としての技術を
今後も、一緒に高め合っていきたいなぁと思っています。