転職と言っても、美容業界においては、
同業(美容師)としての、他社への転職が最も一般的ですね。
『お店を辞める=裏切り者』という概念は根強い。
僕も一度、育ててもらった会社を出た身でもあるので、
この感覚は、とても強く感じたことはありますが、
僕はこれっぽっちもこの考えに賛同したことがありませんでした。
むしろ、自分のことを言うのもなんなんですが、
『それまでの過程をもっと評価してほしい』
とも思っていました。
実績を結果(退社時)ではなく、プロセス(その時)で評価できる環境に。
僕が大いに賛同する文章で、
転職出来る人(外に出ても通用する人)が転職しないでその場に多く残っている環境こそが、
本当の意味で良い環境である。
という考え方です。
もっと具体的にすると、
『才能の秀でた人』が外部からお誘いがあるのに、
そのまま残ろうとする環境
が1番目指すべき環境であり、勢いがある証拠で、
なおかつ、
どこの会社でも通用する人を『多く輩出』できている環境
こそが、その会社の成長度を測れるひとつの指標にもなると思います。
キャリアアップとしての『転職』は善であり、その過程を考えれば、当然、会社にとっても善である。
『長く勤めてもらいたい。』と、思うことは、
当然なのですが、
大切なのは、いかに、多くの功績を日々の活動の中で、
認めてあげられるか。
が重要だと思っています。
それが、今後去ってしまう可能性があるとしても、
その勢いがある人と一緒に過ごしている、
その中で『得られるもの』はかなり大きく、
大きな成長の手助けをしてくれていると思います。
いつ転職しても、魅力的に過ごしていける人になろう!
やっぱり、他社から、声がかかるくらい。
または、面接時に、
相手から、『すぐにでも欲しい!』と思われる自分作りが出来ている人は、すごいです。
決して、それは、取ってつけたかの様な、その場その場ですぐに身につくものではなく、
日々の活動や、他者に与える影響力など、
色んなことに、前向きに挑戦してきた人が、
得られるものだと思います。
ですので、会社としては、
そんな魅力的な人財を、
ルールで縛る(転職はダメだよ!と言うのでなく)
『ここなら、まだまだ働いていたい!』と思える環境に、
常にアップグレードしていく、努力が、
何より大切なんだろうなぁと感じています。