モチベーションと報酬は比例するという考え方に、
今は、疑問を持っています。
モチベーションは、他人から与えられるのではなく、自分の中から湧き出てくるものだからです。
お金がモチベーションを削ぐこともある。
行動経済学の中で、実際にこんな例もあります。
あることに熱心に取り組んでいた人が
ある日、それを評価され報酬を手にしたことにより、
一時的には嬉しさを感じたが、
それを何度か繰り返していくうちに、
熱心に取り組んでいる目的が、《自分が成し遂げたい事》ではなく、
ただ、今より《お金を得るため》になってしまい、
当初のモチベーションまで上がらない現象になってしまうこともある。
というものです。
アンダーマイニング効果という、この現象は、少なからず、
無意識のうちに、大きな影響を及ぼすこともあると思っています。
また、目の前にニンジンをぶら下げても、誰も走らない。
また、目の前にニンジン(報酬)をぶら下げて、
走らせても(モチベーションを上げさせようとしても)、
長くは続かず、
より大きな報酬が目の前に現れない限り、
モチベーションどころか、やる気さえ起きない状態になりかねません。
では、何が人をやる気にさせるのか?
やる気やモチベーションとは、他人から与えられるものは、僅かで、
本当は、自分の中で湧き上がるものだと思っています。
ですが、それを見出せない時は
自分の周りを見てみるのが一番効果的だと感じました。
やる気に溢れている人が多い環境にいれば、嫌でも少しは上昇している。
これは、一体どうしてなのかは、
心理学者でもなんでもない僕が答えられるわけでもなく、
単純に、人は周りに認められることにより、
その空間にいても(その場に一緒にいても)良い。という安心感を得たい。
と思っているのかなぁと。
なので、モチベーションとは、他人に認められたいという願望から、起こるものであり、
また、自分の中で成し遂げたい何かを見つけた時に、
湧き上がるものだと、今は、思っています。
なので、もらえる報酬は、高いに越したことはありませんが、
給与が高いことを第一にアピールする。
ことは、
逆にマイナスな環境を作り上げることにも繋がるのかなぁと思っています。
なので、僕は決して報酬でモチベーションを上げようとは思いません。
ですが、高い給与を安定的に出し続けることは、
働きやすい環境を考える上では、
とても重要なことだと、理解しています。
大切なのは、高い給与より、
それぞれ一人ひとりが感じる【安心できる給与額】なのかなぁと、考えたりもしていますが。
こればっかりは、正直、わかりませんね。