美容師の給与の決め方は、様々だと思いますが、
やっぱり技術職なので、
日々の活動に見合った歩合給というところが1番しっくりきます。
ウチは断然、『生産性』に対しての歩合給計算である。
上の記事でも、給与に対しての考え方は、書いてありますが、
歩合給の部分だけで、見れば、ウチの会社では、
『生産性』に対する、比率が多くを占めます。
生産性をベースに考えれば、みんなが給与をしっかり受け取れる。
生産性とは、2つあります。
- みんなで頑張って出した売上を人数で割り、1人当たりの『数字』を出すこと。
- 限られた時間の中で、『行動』を効率的に考えること。
①は数字で、②は行動です。
今のmelt/emisでは、①の数字のみにしか、生産性の歩合対象になっていません。
だから、1番出しやすい『数字』に偏ってしまうのです。
人時生産性こそ、これからの評価基準になり得る。
人時生産性とは、
従業員1人の1時間当たりの粗利益のこと。
簡単に言えば、
毎時間、1時間かけて、どのくらいの《価値》を提供出来ているか。
ということになり、
行動と数字の両方を、
お客様という判断する方がいた上で、
具体的に表すことが出来ます。
美容師は、まず、時間は有限であり、『貴重なもの』だということを認識しなければ、ならない。
なぜ、長時間労働と言われてしまうのか。
なぜ、拘束時間が長いのか。
それは、もちろん、会社全体で、決まってしまっているルールもありますが、
実際に働くスタッフが、時間を無駄にしている。=長時間いることに慣れすぎている。または、1時間の価値を追求しきれていない。
ことも大いに原因としてあります。
まずは、自分たちで、『働く時間』というものを再認識してもらう。
ウチのスタッフには、まずは、『時間』に対して、
自分たちの1時間がどれだけ大切なものであるのかを、理解してもらう取り組みをスタートしています。
その一環が、働き方の見直しであり、日々の行動の見直しです。
もし、それを、みんなが理解して行動に移せるようになってきたら、
歩合給の評価対象に人時生産性を取り入れたいなぁと思います。
それでこそ、初めて、フェアで、しっかりとした分配の給与体制が作れるし、
安定した、高い給与システムが実現できると思っています。
給与は、上げる、下げる、はとても簡単ですが、
1番大切なのは、
現場のスタッフの『動き方』や『考え方』が内側から変わることによって、
結果、給与が《みんな》上がっていく。
という筋道なのかなぁとも、思っています。